uni iroikas について
こんにちは、岸田です。
今回は裂き織りのプロジェクト'“uni iroikas”について簡単に紹介できればと思います。
uni iroikasは、服を作り始めたときに端切れやすぐに捨てられる仮縫いの生地がたくさんできてしまうことに違和感を持ったことが発端となっています。
あまりにも簡単に捨てられていく生地を見ていると、これを使って何か面白いことができないかな思い始め、
それら必要なくなってしまった布や、捨てられてしまう服を使って、卓上の小さい織り機で裂き織りをしてみました。
もちろん織りの経験・知識があったわけではないのですが、手織りはすごくアナログです。
時間をかけて辛抱強く喰らいつき、そんなこんなで初めての裂き織りストールが完成。
これが始まりです。
現在のところいくつかのルートで裂織りを行っています。
例えば、ファッションブランドと連携し、生産過程で生まれた廃棄生地や残布を使った裂き織り。
あるいは、繊維業界と連携し、昨今の目まぐるしく移りゆく大量生産/大量消費の流れに取り残され行き場を失った生地を使った裂き織りなどなど。
一度役目を果たしたかであろう生地でも、繊維方向を見極め丹念に裂き、1織り1織り進めることで再び魂が宿ると信じています。
服を作られている方、いらなくなった服が大量にある方、捨ててしまう前によければ一度ご相談ください。その生地を使って面白いことが生まれるかもしれません。
このように、生地や服を再利用して服を作っているのですが、サスティナブルやアップサイクルを前面に押し出したいわけではありません。
あくまでも、デザインの可能性や面白さの結果として、サスティナブル等に繋がれば良いかなと考えています。
uni iroikasでは基本的にこのように不定期で手に入ったそれぞれの過去を持つ生地を使って、一点一点服を制作します。
なので新しいものができるのも不定期ですし、出来上がる服も一点物になってしまうことが多く、少し不便に感じる方もいるかと思います。
が、それも一興としゆっくりドンピシャの服に出会うまで楽しんでもらえれば嬉しいです。
またこのプロジェクトも、生地を裂くところから、手織り、縫製、染めと全ての工程を自らのAtelierで行っています。
全ての工程を一貫して手作業で行うからこそ服に魂が宿り、それを1つ1つ笑顔とともにお届けできればと思っています。
現在のところは、基本的に不定期で開催の個展やイベントにて、一点物の販売という形で活動をしています。何らかのイベントがある際にはお知らせします。
あとはまあ大阪まで来ていただけるとなんとかします。連絡ください。来てください。
みなさんが一番みたいであろう今までの作品の写真は、少しずつ更新していければと思います。
では、今回はこの辺で。ありがとうございました。