LAND TO SKIN について
こんにちは、岸田です。
今回は種から服まで自らの手で作れるのか、というある種実験的な感覚で始まったプロジェクト”LAND TO SKIN”を紹介します。
2018年度から大阪の片田舎でコットンを育て始めました。
幸運なことにおじいちゃんがブドウ農家だったので、その畑の一部を使わせてもらうことができました。
また私が住んでる地域は江戸時代あたりから”河内木綿”と呼ばれる木綿が生産されていたようで、風土的にも悪くない気がします。ラッキーやな。
初年度はなんとかコットンの収穫までたどり着いた、という具合でそれほど多くの量を採ることができませんでした。
2019年度は2度目ということもありかなり豊作となり、育てたコットンのみを使って服を作れるのでは、というところまできました。
偉そうに“自らの手で”と言っていますが、全てを一人で行っているわけではありません。
春になると家族総出で種まきをし、秋にはみんなで収穫に行きます。
特に父には頭が下がらなく、手伝ってもらっているどころか、むしろ私が手伝っているくらいの構図になっています。農家の血が騒ぐんやろうか…
ざっくりと”種から服”までの工程をまとめると、
コットンの栽培
5月の種まきから始まり、日々水やり、草むしり、手入れを行い、11月ごろに収穫を迎える。
糸紡ぎ
採れたコットンの種を一つ一つ取り除き、繊維を整え、やっと糸へと紡ぎ出していく。(今ここ)
手織り
十分な量の糸が紡ぎ上がると、その糸を1本1本織り機に通していき、布を織る。
裁断、縫製
そして織り上げた布を使い、服へと仕上げる。
言葉にするとこんなもんですが、一つ一つの工程が果てしない。
現在は採れたコットンを使ってひたすら糸紡ぎをしている状況です。
今後、作業をしながら詳しい内容をお伝えできればと思います。
膨大な時間を費やし数え切れないほどの工程を経て、やっとひとつの服へと向かう。
これら一連の工程を出来る限り身近に感じてもらえるよう、時間を共有しながら服ができるまでが見える、見学や体験などのイベントを行う予定です。
この活動を通じて、普段何気なく着ている服のありがたみや、ファッションの在り方など、様々な服への想いを感じるきっかけになれれば幸いです。
では、この辺で。ありがとうございました。