uni iroikas 2023春夏のイベントのお知らせ
こんにちは、岸田です。
すっかり春になってきましたが、
uni iroikas春夏のイベントのお知らせです。
5/4〜5/7 京都 乙景
6/9〜6/11 東京 lounge sai
今回は京都と東京2ヶ所での開催です。
長い間ずっと思考していた"キモノ"の解釈について、やっとカタチにできそうなので、今回のイベントはその発表会的な意味合いになりそうです。
服を作り出した時から、いわゆる"洋"服を日本人である僕がどのように解釈して作るべきか、考え続けていました。
やっぱりそこでキーになってくるのが和服なのかなと思っていたので、定期的にキモノをどうにかデザインできないかと考えていました。
試行錯誤しながらキモノの姿形だけを真似て服に取り入れてみても、どうにも何か意味を感じられず中々納得するものはできませんでした。
それでふと気づいたのが、そもそもキモノのことを深くわかってないし、作ったことすらもないなと思い、まずは和裁に触れてみることにしました。
そしたらほんとに和裁の基本的なところからカルチャーショックというか、例えば寸法もセンチ表記じゃなくて尺とか寸で書いてるからパッとみて全然頭に入ってこなかったり、縫い方も和裁独特の方法があったり、細々とした収穫が沢山ありました。
そして実際に何着か着物を縫ってみて、本当に布のロスが全くないということに驚きに近いものを感じた。
頭ではわかっていたけど、実際に自分の手でやってみる事は特に僕の頭の構造では重要なようで、そういう驚きというか感動を得たみたいです。
それに前提として手縫いなので服を解いて寸法のお直しがしやすかったり、反物(織り上がった布)の寸法に合わせてキモノの寸法を当てはめていくので型紙というかパターンがなかったり、僕の普段の活動や裂き織りにめちゃくちゃフィットするポイントを発見しました。
キモノの精神性に、僕の活動に共通する項を発見できたので、今回キモノを題材とした新作を2型作れることとなりました。
1つは、キモノのパーツの取り方を普段僕が織っている裂き織りの生地の幅に当て込んだun-kimonoシリーズ。
これは、着物で使われる反物の横幅は1尺(約38cmとか)が多いようなのですが、僕の織ってる生地は織り幅が90cmなので、その横幅に当て込むことで、キモノの様だけどキモノではない様なものができた、というものです。
2つ目は、僕が考えるキモノの精神性に則って、キモノではない新しい形のデザインをしたen-kimonoシリーズです。
どちらも、生地のロスが全くないパーツの割り振りになっていたり、全て手縫いで縫っていたり、僕の考えるキモノの良さに沿って制作をしました。
所謂"和服“ではないのですが、僕なりに和の要素を咀嚼して織り込んだ服になったかなと思っています。
毎度のことながら、今できたものが完成とは思っておらず、まだまだ試行・思考が必要だと思っているのですが、それらの過程も含めて一緒に思考を楽しんで頂けると嬉しいかなと思っています。
ちょっと長めになりましたが、
やっぱり僕の文章では全て伝えられないと思うし、
やっぱり実物を見て、着て、感じてもらいたいと思うので、
ぜひ展示会に遊びに来て貰えると嬉しいです!
詳しい展示会の情報はまた追々追加していこうと思います。
では、また。