LTS Jacket

こんにちは、岸田です。

Land to Skinの初となる服が仕上がりました。

生地を織り上げてから、

仕上げるのが楽しみすぎて、

写真を撮る隙がないくらい縫ってました。

そして外出自粛の勢いに乗り、

何故かパンツまで仕上がりました。

実際、織りながらできていく生地と対話し

仕上げる服のイメージをどんどん更新し

今回はジャケットとパンツができた、

という具合です。

服を仕上げて感じたのは、

“農作物“から生まれた服

という今まで服からは感じたことのない感覚。

実際、市場に出回っているコットン製品は

”精錬”と呼ばれる洗いの工程でコストを下げるため

洗剤や薬品などで不純物や汚れを取り除くようです。

オーガニックコットンであってもここで薬品の登場なのか…

通常はこういう工程を経て、

”農作物”という感覚は消えていくのかなと思いました。

今回、Land to Skinではしっかりとした精錬は行っていません。

もちろん工程の中で水洗いは何度もしていますが。

素材本来の素朴さにピュアな魅力を感じたのです。

この素朴が故の贅沢さこそがJapanese Luxuryな気がします。

結果その名の通り土から肌へと

しっくりと馴染む服が出来上がりました。

来週末の展示会でお披露目予定なのですが、

コロナの影響で日々事態が悪化し

もはや通常通りの展示会はできなくなってきました。

デザインの力でなんとか展示会を面白く、

なおかつ安全なものにしようと、

ここのところずっと考えているのですが、

そうも言ってられなくなってきたように感じます。

延期も視野に入れて、

焦らずゆっくり検討し、

ここ数日の間に正しい判断をアナウンスするようにします。

ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

ではまた。