2月19日

こんにちは、岸田です。


Land to Skinの進捗です。

最終工程の縫製に入っています。


LtSでは、縫製作業に足踏みミシンを使っています。

いわゆる普通のミシンは電気を動力としてモーターを動かします。

そうじゃなくて、足でペダルを踏み、その力を動力として縫うのが

足踏みミシン。

アンティークのsinger103。


L1007988.JPG


正直、このミシンに一目惚れをしたというのもあるのですが、

自分の手で種を土に植え、

自分の手で糸車を動かし糸を紡ぎ、

手織り機で生地を織る。

それら全ての所作の総仕上げとして、

服に仕立てる縫製の工程で

目に見えない箱の中で高速回転をしているモーターに頼り、

ダダダッと味気なく縫い上げてしまうのはどうなのかと。

手間暇をかけたから良い、

というわけではないと思います。

だけど、とにかく便利で早くて正確であれば

良いのか。

それは人それぞれ、もしくは時と場合によるもの。

例えば、多くの人が気軽に服を楽しんでもらいたいという

信念を持って服を作るのであれば、

便利で早くて正確に縫い上げられ

且つすごく安価に作ることになると思います。

要は大切なことはどういう信念を持って

ものづくりに向き合うか、だと思います。

なので、このプロジェクトの場合は

”足踏みミシンを使う”という結論に至るわけでした。

これら一連の所作から信念が伝わればなと思います。

次回の更新のときには

完成しているはずですので

お楽しみに。

ではまた。

L1007989.jpg
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